RimWorld日記「ベサベサ族の暮らし」その1
オレの名はシメジ。15歳。
ある日オレたちの村に、いきなり殺戮マシーンがやってきた。みんな必死で逃げたけど、次々殺されて村は炎に包まれた。
オレと共に、命からがら逃げ延びたのはたったの4人。追手を振り切るために何日も荒野をさまよい、ようやく安全と思われる場所までやってきた。
途方にくれる仲間たちに、オレは言ったんだ。
「もうあの村には戻れない。オレたちだけで新たにやっていくしかないんだ。古い名前も捨てて、ベサベサ族と名乗ることにしよう」
反論は出てこなかった。反論するだけの余裕もなかったのかもしれないが、ともあれオレたちはベサベサ族として新しい出発をすることになった。
オレの仲間たち
まず最初に、オレの仲間たちを紹介しよう。
ベサベサ族の中でオレの次に若いのが、カマキリ。18歳で、元の村にいたときから兄貴のように面倒を見てくれていた。
細々した雑用は苦手だが、すごく頭がいいんだ。いつもいろんな書物を読んだり、研究をしたりしている。
リウマチ30歳は、ハゲたおっさんだ。独身だがあまり気にした様子はなく、能天気に明るく暮らしている。
わりと幅広くなんでもできるので、村のみんなからも重宝がられていた。戦士としてもなかなか強いんだぜ。
マイタケは年の離れたオレの姉で、年齢は44歳。なにげに29歳も年齢差がある。
親が15の時に姉を産んで、44になってからオレを産んだって計算だ。その親も死んでしまったけど。
長く生きてるだけあって、いろんな能力を持ってる。戦いや大工仕事、農業についても詳しい頼れる姉だ。
最後はカナブン44歳。カマキリの母ちゃんだが、同い年ということもあってマイタケとは仲がいいらしい。
うつ病を患ってて、普段あまり笑った顔を見せないけど優しい人だ。ただし滅法ケンカに強いので、怒らせると怖い。
カナブンの作るメシはうまいんだよ。カマキリの家に遊びに行った時は、よくご馳走してもらったもんだ。
ベサベサ族、勃興
未開の土地にたどり着いたオレたちは、とりあえずここを拠点として集落をつくることにした。とにもかくにも、住む場所がなければ始まらないからな。
前の村からなんとか持ち出すことのできた物資を、1か所に集めてそこを倉庫にした。
物資の中には武器もあったので、各々得意な武器を装備して外敵の脅威に備える。
オレは弓が得意なので、ショートボウをもらった。これなら狩りにも使えそうだ。
木材を使って、みんなが寝起きするための小屋を建てる。雨が降ったり風が吹きすさぶ中で寝るのは辛いからな。
余裕ができたらそれぞれの個室も作りたいけど、しばらくはこの小屋で我慢しよう。
小屋の中に、煮炊きするためのカマドをつくる。料理は、みんなの中で一番うまいカナブンに担当してもらうことになった。
部屋の中央に、集まって食事をするためのイスとテーブルも作った。一緒に食事をすれば、自然と絆も深まるというもんだ。
それから、研究のための机も設置。研究の担当は頭のいいカマキリだ。
もっと豊かな暮らしをしたいと思うなら、どんどん新しい物を開発していかなくちゃいけないとカマキリは言った。
村を失い、家族を失ったみんなの希望となるような、スゴイ物を作ってくれるんじゃないかと期待している。
住処を確保したら次は、食料の問題だ。持ち出せた保存食はごくわずか、さっさとなんとかしないと仲良く飢え死にしてしまう。
野生の動物もチラホラいるのでそれらを狩れば食いつなげそうではある。弓ももらったし、狩りはオレが頑張ろう。
でも安定して食料を手に入れるためには、狩りだけじゃ足りない。農業も必要だ。
幸い倉庫の南側に土の肥えた一帯があったので、米作りを始めることになった。これはリウマチとマイタケが担当した。
米は成長が早いらしいので、そのうちたんまりと収穫できるようになるだろう。楽しみだ!
より豊かな暮らしを求めて
新技術の 研究・開発はカマキリが一生懸命やっている。研究は時間がかかるから、どうしても早いうちに専用の机が欲しかったらしい。
作れるものが増えれば、作業をするための場所も必要になる。ので、家の北側に新しく作業小屋を建てることになった。
たまたま廃墟の跡があったので、そこにつぎ足すように資材を組んでいく。利用できるものはなんでも利用しなくちゃな。
作業小屋が完成したので、中に彫刻台を設置してみた。これは金を稼ぐためだ。出来の良い民芸品を作れば、商人が高く買ってくれる。
まだまだやる事はたくさんあるのですぐには取り掛かれないかもしれないが、ヒマを見て作っておけば良い収入になるだろう。
能力を考えると、これもリウマチかマイタケの仕事になるだろうな。手が空いたタイミングを見計らって頼んでおこう。
カマキリがストーンカッターを開発した。これで家の建材に石材を使うことができる。
彫刻の材料としても使えるから、その辺の石ころ拾ってきて金に換えられるぞ。やったね!
旅人がやってきたのでリウマチを交渉人に立てて取引を試みる。といっても、売れるようなものなんてうちにはない。
とりあえずわずかな食料と医薬品を買った。こういう時のためにも、やはり売り物として彫刻作っておかなきゃな。
去り際に、旅人がとても良い医薬品をタダで置いていってくれた。オレたちの哀れな貧乏暮らしを見かねての事だろうか。なんにせよ、ありがたくもらっておく。
オレたちの暮らしに明るい未来はあるのか?