永山嘉月の創作ラボ

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プチ連載小説「陰陽仙華」その41

いつものように行実は、淡々と仕事道具の準備をする。

 

いろいろある式神符の中から、桜色の小袖を着た女性の絵姿が描かれたものをそっと取った。

 

「約束ですからね、行きましょうか。後は・・・」

 

式神は各々違った強さや特徴を持っている。あやかし達に警戒されず持って歩ける札の数にも限りがあるので、行実はその都度適切な能力を持った者達を選んでいた。

 

今回新しく仲間になった式神は木精だが、今まで木精を扱ったことはない。ゆえに、能力を見せてもらうにはよい機会となることだろう。

 

数枚の式神符を選んで追加すると、行実は不知火山へと出かけることにした。