2020-07-01 夏の世界 詩 裸足で歩く草の上やわらかな緑の絨毯の上爽やかな色の風が 気ままに走り抜ける そびえたつ木々が 風に呼応して葉を揺らすまあ あの風は元気ねえ 大層男前だねえそんな調子で口々に 隣の木と噂する 空はただ 青い 太陽はただ 暑い天から噂好きな木々を すばしっこい風を そして緑の上に立つ私をただ眺めていた 幼い私もただ眺めていたあまりに広くて大きくてどこまでも続く夏の世界を眺めていた 今でも思い出せる景色いつまでも思い出せる景色 振り返る夏の世界 繰り返す夏の世界